退職代行の流れは?退職代行の申し込みから実行後の流れまで徹底解説

退職代行

退職代行に依頼したい気持ちがあるが、退職代行がどんな流れで行われるか分からず不安という方も少なくないでしょう。ここでは、退職代行の実行前から実行後まで、退職代行を使うときの対応の流れを詳しく紹介しています。退職代行の流れを把握して、不安なく退職代行を依頼しましょう!

退職代行の流れ【申込から退職代行実行まで】

退職代行の流れ。申し込み手順

退職代行は、だいたい上記イメージ図のような流れですすみます。

以下、それぞれの流れについて簡単に解説しますね。

【1】無料相談・ヒアリング

退職代行を利用する場合は、まず選んだ業者に連絡して「退職代行を申し込みたい」旨を伝えます。連絡方法はLINEか電話、メールの3種類が一般的ですが、最も手軽であとから話したことの記録を見直しやすいLINEがおすすめです。

この段階では料金は発生しませんので、サービスに対する質問だけでも構いません。その上で、依頼者の希望通りに退職代行が行えるかチェックするため、業者から簡単なヒアリングが行われます。

聞かれる内容は業者によっても異なる可能性がありますが、名前や連絡先といった申込者の情報に加え、以下のような内容を聞かれます。

  • 雇用形態(正社員・派遣社員・アルバイト・パートなど)
  • 勤続年数
  • 年齢
  • 退職代行を行って欲しい希望日

その他「何か希望があるか」聞かれますので、「有給を取りたい」「申し込んだらすぐに退職代行をして欲しい」など希望を伝えるようにしましょう。

なお、業者によっては無料相談の流れをスキップして、最初から申し込める場合もあります。

【2】申し込み・入金

無料相談の内容で、特に問題がなければサービスの申込をします。

LINEや電話で無料相談をしている場合は、その流れで申込の意思確認まで聞かれることも多いです。申し込みの意志を伝えた後に、退職代行の料金を支払います。(基本的に、退職代行サービスは、ほぼ全て前払いです。)

支払方法はだいたいクレジットカード払いや銀行払いから選ぶことができます。その他、キャリア決済やコンビニ決済などに対応している業者もあります。

退職代行で後払いが可能なサービスまとめ【体験談付き】
退職代行サービスは先払いが一般的であり、後払いに対応した業者は残念ながらほとんどありません。でも、「本当に退職に成功するか不安だから後払いにしたい! 」「今手元にお金はいなけれど、今すぐ退職代行を使いたい! 」という方もいます。この記事では...

【3】打ち合わせ

入金後、どのように退職代行をすすめるか業者と打ち合わせを行います。

打ち合わせといっても難しいことはなく、業者からLINEやメールなどで届いた質問のリストに答えて、あとは簡単な意識のすり合わせをする程度ですみます。

ここでは、以下のようなことを聞かれます。(業者によって若干の差異はあります。)

  • 希望の退職日
  • 退職代行を行って欲しい希望日※申込時に答えている場合は省略
  • 退職理由(職場が合わない、業者が高圧的など簡単で構わない)
  • 会社からの貸与物の有無と内容、返却方法
  • 会社に置いてある私物の有無と返却して欲しいか否か
  • 有給休暇を取得したいか
  • 退職金があるか
  • その他、希望はあるか

会社に残してある私物の取り扱いなどが原因で、あとからトラブルになることもあります。この打ち合わせの時点で基本的に必要な事項は全てヒアリングされる筈ですが、「進捗は逐一、報告して欲しい(もしくは結果の連絡だけでいい)」など、その他に希望があれば、しっかり伝えておきましょう。

なお私物を会社においてある場合は、退職代行を依頼する前にできるだけ持ち帰るとか処分しておいたりした方が無難です。また貸与物についても、可能な限り、会社のデスクに入れておくなどすれば、退職代行をしてもらった後に手間がかからなくてすみます。

 

【4】退職代行の実行

打ち合わせがすんだら、いよいよ業者によって退職代行が実行されます。

最短で申込即日で打ち合わせから退職代行まで実行してくれる業者もあります。

この段階では、依頼者はただ業者の結果を待つだけです。会社とのやり取りをする中で、業者から依頼者に確認すべき事項が出てきたときには、確認のための連絡が入ることもあります。

【5】結果報告

退職代行がすんだら、業者から結果の報告があります。ここで大抵は、依頼者の退職を無事に会社が了承したこと、退職届を郵送などで送る必要があることの案内がある筈です。

また業者によっては、退職代行がすんだあとに、転職サポートなどのアフターフォローを無料で提供している場合もあります。

無事に退職できたあとにすべきことは?

退職代行が無事に終わって、会社が退職を了承してくれたからと言って、それで終わりではありません。退職後は、いくつかの手続きをすませる必要があります。

【1】退職届の郵送

まずは退職届の郵送です。会社へ行って直接渡す必要はありませんが、退職届を提出する必要はあります。退職届に関しては、特に手間をかけて作る必要もありません。

書き方が分からなかったら、「退職届 テンプレ」などのキーワードで検索してみるとよいでしょう。業者によっては、退職届のテンプレートを用意してくれるところもあります。

【退職代行用】退職届の作り方と出し方まとめ
退職代行で会社を辞めるときは、退職届を郵送するのが一般的です。ただ退職届もできるだけ手間なく用意したいですね。ここでは退職代行で退職届を作成・郵送するときの簡単な方法とよくある質問をまとめて解説しています。

【2】貸与物の返却

制服やノートパソコンなど、会社から借りているものがあれば返却します。退職届と同様で、会社に直接持ち込む必要もありません。宅配便で送るのもOKです。

なお、前述した通り可能であれば退職代行を依頼する前に、返却すべきものを会社のデスクやロッカーなどにしまっておけば、宅配便を依頼する必要もなくて楽です。

【3】必要書類の受け取り

退職後に会社から、今後の対応に必要な書類が郵送されてくる筈です。主な書類は以下の通りです。

雇用保険被保険者証 雇用保険に加入している証明となる書類
離職票 失業保険を受給するのに必要となる書類
健康保険資格喪失証明書 会社で加入している保険から、国民健康保険に切り替えるときに必要となる書類
源泉徴収票 転職先に年末調整をしてもらったり、年内に転職先が決まらなかった場合に自分で確定申告をしたりするときに必要となる書類
年金手帳 公的年金に加入していることを証明する書類。会社に預けている場合は返却してもらう必要がある

その他、会社によっては、その会社を退職した事実を証明する「退職証明書」を送ってくれることもあります。

【4】失業保険の手続き

条件を満たしていれば失業してから約1年間は、給与の約5~8割にあたる「失業保険」を受け取ることができます。(自己都合での退職の場合は、退職日から3ヵ月間は支給されない)

この手続きは自分で行う必要があるので、会社から送られてきた離職票をもってハローワークへ行き、受給のための手続きをする必要があります。

【5】健康保険の手続き

会社を退職したら、その会社で加入していた健康保険から脱退することになります。すぐに転職するのであれば、転職先の健康保険へ加入することになりますが、そうでない場合は、退職してから14日以内にお住いの地域にある役所へ行って、国民健康保険への加入手続きをすることが必要です。

仮にこの手続きを忘れてしまうと、病院へ行ったときに全額自己負担となり、高額な治療費を支払わないといけません。

【6】年金の切り替え

会社を退職すると、その会社で加入している厚生年金から脱退することになります。すぐに転職する場合は、転職先の厚生年金に改めて再加入することになりますが、そうでない場合は、退職してから14日以内にお住いの地域の役所へ行って国民年金に加入することが必要です。

【7】税金について

まず所得税に関しては、年内に転職するのであれば転職先が年末調整をしてくれます。そうでない場合は、自分で確定申告をすることが必要です。

一方、住民税については退職時期によって扱いが変わります。6~12月に退職した場合は、元の会社の最後の給与から翌年5月までに支払う住民税が一括で差し引かれるか、自分で分割で支払うか選択することになります。

会社から何も説明がなかった場合は、一括で差し引かれている可能性が高いですが、その場合は手取りが少なくなっているので注意しましょう。分割で支払うことにした場合は、後日役所から送られてくる納税通知書を使い、コンビニや郵便局などで自分で支払う必要があります。

次に1~5月に退職した場合、5月までに支払うべき住民税が一括で給与から差し引かれることになります。給与から差し引かれない場合は、あとから送られてくる納税通知書を利用し、コンビニや郵便局などで自分で支払うことが必要です。

退職代行の流れをスムーズにすすめるためにも信頼性の高い業者に依頼を

異常が退職代行の流れですが、退職代行の需要が急激に伸びているのに伴い、あやしい業者が乱立しているので注意が必要です。

昨年末あたりから、『退職代行はおいしい』と代行業者が雨後のたけのこのように林立しだした。しかし、中には怪しげな業者も多く、利用者との間でトラブルになるケースが増えている。特に聞くのは、業者に依頼したのに円満に退職することができず、結果として“飛んだ”状態になってしまい、逆に会社側から損害賠償請求の訴えを起こされるなどのケース。代行業者に依頼したことで、在職中の会社から猛烈な追い込みをかけられ、自殺未遂を起こした利用者もいます

引用元:ダイヤモンド・オンライン

ノウハウを持たない、いい加減な業者に依頼してしまった場合、「退職に失敗する」「会社から必要な書類が送られて来ない」「貸与物や私物の扱いを全くケアしてくれていない」など、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。

そういったトラブルを避けるためにも、信頼性の高い業者を選ぶようにしましょう。退職代行業者選びは、以下記事が参考になります。

ランキングサイトに騙されない!退職代行サービスのおすすめの選び方
ランキングサイトだけでは見えてこない、退職代行サービスのおすすめの選び方や、その選び方にマッチした3サービスを厳選して紹介します。コスパが優れた本当によい退職代行サービスを、手間なく選びたい方はこの記事が参考になります!

まとめ

退職代行を依頼するとLINEや電話、メールでの無料相談やヒアリングからはじまり、申し込み・入金、打ち合わせ、退職代行の実行、報告と続きます。また退職代行で無事に退職できたあとは、退職届や貸与物の送付などの対応も必要です。この記事できちんと流れをつかんでから依頼すると、よりスムーズに退職代行を利用できるようになりますよ。

おすすめの退職代行サービスランキング
退職代行SARABA

会社との交渉が可能な労働組合型の退職代行サービス。人気も実績も抜群で、メディアでも多数紹介されている。料金は24,000円だけで追加料金もなし。ユーザーからの評価も高い。

男の退職代行

対象を男性に限定したユニークなタイプの退職代行サービス。労働組合が運営し、なおかつ「日本退職代行協会」による認定資格「JRAA」を取得している非常に信頼性の高い業者。料金は、正社員 26,800円 /アルバイト・パート 19,800円。

わたしNEXT<女性の退職代行>

女性専用というユニークなタイプの退職代行サービス。女性向けに作られたサービスなので、退職にまつわる女性特有の悩みを丁寧にケアしてくれるのが強み。希望すれば女性スタッフが対応してくれる。料金は、正社員 26,800円 /アルバイト・パート 19,800円。

退職代行
スポンサーリンク
退職代行の先輩
タイトルとURLをコピーしました