最安値で使える退職代行サービスをお探しですか？ 退職代行を行う業者は数多く存在し、その一部は非常に安価な料金でサービス提供しています。しかし安価な退職代行サービスは「それなりの理由」がある場合も多く、注意しなくてはなりません。
この記事では、あまりに安過ぎる退職代行サービスにはどのような注意点があるか解説します。その上で安心して依頼できるなかでも、最安値の業者を紹介するので参考にしてください。
【前提】安過ぎる退職代行サービスには注意が必要
退職代行サービスの相場は一般的に3～5万円前後、弁護士型であれば5～7万円前後です。一部には、これより安価で質の良いサービスもありますが、あまりに安過ぎるサービスはおすすめできません。
期待したサービスが受けられないか、反対に高額な請求となる場合が多いからです。きちんとサービスが提供されないといったような、詐欺まがいのケースもありおすすめできません。
以下、安過ぎる退職代行サービスのよくある3つのパターンを紹介します。
【パターン1】退職届の郵送サポートしかしていない
退職代行は通常、業者が依頼者の代理で会社へ連絡し、退職できるよう調整するものです。安過ぎる退職代行サービスをみると、会社への連絡はせず退職届を内容証明で送るサポートしかしないタイプもあります。
＜例＞
以下のようにメニュー設定されていて、格安な方は退職届の郵送サポートしかしていない
| メニュー1 | 10,000円 | 退職届を内容証明で会社へ送るサポート |
| メニュー2 | 30,000円 | 代理で会社へ電話し、退職日の調整を行う |
確かに退職届を会社へ内容証明で送りさえすれば、法律的には退職することも可能です。けれど会社からすれば唐突に退職届だけ送り付けられている状態なので、そう簡単に退職を認められるものではありません。
会社から依頼者へ連絡し「そんな簡単に認められない！」と揉めることになる可能性も高いです。仮に有給が余っていたとしても、そんな状態では消化するのは難しいでしょう。
それ以前に「退職届を会社へ送るだけなら、お金を払ってサポートしてもらわなくても自分でできる」という人も多いのではないでしょうか。
【パターン2】追加オプションで、結局高額になる
これもよくあるパターンですね。格安なメニューでは、「会社へ電話して退職日を決める」までしか含まれていません。退職日をいつにするかや即日退職をするか、有給を消化できるようにするか、といった対応は別料金になるわけです。
このパターンは、必ずしも詳細なメニュー表が公式サイトなどで掲載されているわけではありません。たとえば公式サイトには、「料金：10,000円」としか書かれていないわけです。しかし実際には業者へ連絡して、サービスを申し込む際に以下のような別料金の説明を受けます。
＜例＞
- 基本料金（会社への連絡）：10,000円
- 退職日の指定（オプション）：10,000円
- 即日退職（オプション）：10,000円
- 有給の取得（オプション）：10,000円
- 2回以上、会社へ電話する必要が生じた場合：5,000円/回
つまり申し込みのための連絡をするまで、本当の料金が分からないわけです。これが、このパターンの厄介なポイントと言えます。
この例において、退職日の指定はほぼ全員が選ぶことになるでしょう。仮に選ばないと、業者は都合の良いタイミングで会社へ連絡し調整をはかることになります。
また希望通りの日付で退職できません。その他、即日退職や有給取得までつけると料金は40,000円となり決して安くありません。
さらに、こういった追加料金のかかるパターンでは、会社へ連絡する回数ごとに料金が追加されるタイプもあります。会社との話がこじれて、何回も電話が必要になると、その分だけ料金が加算されるわけです。
即日退職・有給消化などをつけ、仮に会社へ3回電話した場合は、さらに5,000円×2回（追加分）＝10,000円が加算。結果、退職代行の料金は50,000円となります。
【パターン3】対応がいい加減、もしくは詐欺
これが一番避けたいパターンですね。会社へ連絡するものの、たいした調整はせず失敗して退職できなかったらそのまま放置という例もあります。
『退職代行はおいしい』と代行業者が雨後のたけのこのように林立しだした。しかし、中には怪しげな業者も多く、利用者との間でトラブルになるケースが増えている。特に聞くのは、業者に依頼したのに円満に退職することができず、結果として“飛んだ”状態になってしまい、逆に会社側から損害賠償請求の訴えを起こされるなどのケース。
参照元：DIAMOND online
この引用記事のようなパターンです。支払い後、業者と連絡がとれなくなるというケースも報告されています。後者のパターンは明らかに詐欺です。
【種類別】最安でなおかつおすすめできる退職代行サービス3選
以下、人気の高い退職代行サービスの料金を比較した表です。料金が安い業者も含まれますが、上記3パターンの「あやしい格安退職代行」ではないので、安心して選べます。
＜退職代行サービスの料金比較＞
| 名称 | 費用 | タイプ | 交渉可否 | 退職成功率 | |
| 1 | 退職代行のSARABA | 24,000円 | 労働組合型 | 〇 | 100％ |
| 2 | 男の退職代行/女性の退職代行 |
正社員 26,800円 アルバイト・パート 19,800円 | 労働組合型 | 〇 | 100％ |
| 3 | 退職代行サービスのNEXT | 33,000円～ | 弁護士型 | ◎ | 100％ |
| 4 | 退職代行ガーディアン |
29,800円 | 労働組合型 | 〇 | 公開していない |
| 5 | 退職代行J-NEXT |
20,000円 | 一般型 | × | 100% |
| 6 | 退職代行Jobs |
29,000円 | 労働組合型 | ○ | 100% |
| 7 | 弁護士法人みやび | 55,000円～ | 弁護士型 | ◎ | 公開していない |
| 8 | アディーレ法律事務所 | 77,000円～ | 弁護士型 | ◎ | 公開していない |
| 9 | 退職代行ニコイチ | 27,000円 | 一般型 | × | 100% |
| 10 | 退職代行EXIT | 正社員 50,000円 / アルバイト・パート 30,000円 | 一般型 | × | 100％ |
この表で「タイプ」とは退職代行を実行する担当者を指します。タイプごとに、以下のような違いがあるので、退職代行を使う際は覚えておきましょう。
＜弁護士型＞
弁護士が担当するタイプ。法律的に会社との交渉が可能である上に、交渉力は3つのタイプで最も高い。代わりに料金も最も高額となる。
＜労働組合型＞
労働組合が担当するタイプ。弁護士と同様に会社との交渉が可能。弁護士に比べると交渉力は劣るものの、料金は一般型と同程度でコストパフォーマンスは高い。
＜一般型＞
弁護士や労働組合が担当しないタイプ。結果、会社と交渉することはできない。メッセンジャー（伝言役）として、会社に依頼者の意志を伝えるのみなので、失敗の可能性は3つのうち最も高い。有給取得などの交渉も不可（伝言のみ可能）。一方で3タイプのうち、もっとも料金は安い。
この3タイプをふまえ、ここではタイプごとに最も安い業者を紹介します。
「一般型」の最安値：退職代行サービスJ-NEXT
| 料金 | タイプ | 会社との交渉 | 連絡方法 | 支払方法 |
| 20,000円 | 一般型 | 不可 | LINE・メール・電話 | クレジットカード・銀行振込・コンビニ払い |
最も安い一般型の中でも、20,000円（追加料金なし）という破格な料金で退職代行を提供（追加料金なし）する業者です。こんなに料金が安い理由について、代表の石井氏は「退職代行で儲けることを考えていないから」と語っています。J-NEXTは元人事担当や管理者といった人事のプロが運営しており、退職代行は社会奉仕のようなスタンスで提供しているとのことです。
依頼者からヒアリングした上で「今のまま退職しない方がいいな」と判断した場合、退職を思いとどまるよう説得することもあるとのこと。相談の段階では料金はかかりません。つまりJ-NEXTに利益はないわけです。そのぐらい依頼者のことを思ってサービスを担当しているといえます。
一方、一般型なので有給取得の交渉などはできません。（有給を取りたいという依頼者の意志を伝えるのみです。）労働組合型・弁護士型と比べると、円満退職が成功する可能性も低くなる点も注意は必要です。
※
J-NEXTは非常に料金が安い珍しい退職代行サービスと言えます。ただ逆に言うと、この代表者の方が言うように社会奉仕のようなスタンスでないと、この料金でサービス提供できないわけです。
「労働組合型」の最安値：退職代行SARABA
| 料金 | タイプ | 会社との交渉 | 連絡方法 | 支払方法 |
| 24,000円 | 労働組合型 | 可能 | LINE・メール・電話 | クレジットカード・銀行振込 |
労働組合型での最安値は、24,000円（追加料金なし）の退職代行SARABAです。退職代行の業者を選ぶときに名前が上がることの多い大手で、地上波をはじめメディアでも数多く紹介されています。
退職代行SARABAはLINEなどで問い合わせた時の返信が非常に早く対応も丁寧。安心して任せられるでしょう。退職成功率100％はもちろん、有給取得成功率も98％と非常に高く、有給が多く残っている方にもおすすめです。
まとめ
安い退職代行サービスを選ぶ際は、注意しなくてはなりません。公式サイトに記載されている基本料金だけでは期待するサービスが受けられず、追加料金が必要となるケースが多いからです。なかには安い料金を提示し、詐欺まがいの対応をする業者も含まれています。
最安値の退職代行サービスを探す際も、まずは「信頼性が高く安心して依頼できる」業者の中から選ぶようにしましょう。この記事で紹介した最安値の業者3つは、そういった点でもおすすめできます。