退職の挨拶回りはどこまですべき?決めるときのポイントは?

退職全般

退職を決めたときに、社内や取引先に対してどこまで挨拶すればよいかは迷うところです。挨拶をしておいた方がよいかもしれませんが、そのための時間も手間もかかります。

退職が決まったあとは引き継ぎ等で忙しくて、なかなかそのための時間が作れないかもしれません。そうした事情も踏まえて、この記事では挨拶回りをする範囲を決めるときのポイントをまとめて解説します。

「どこまで挨拶する?」の前に「どんな方法で?」を考えよう

どこまで挨拶回りをするか、考える前に退職挨拶をする方法から検討してみましょう。その方法によって挨拶できる範囲も大きく変わるからです。

直接会って話すだけが退職挨拶の方法じゃない

挨拶回りといえば、直接会ってちょっとお話させいただく – というイメージをする方が多いでしょう。けれど、この方法には時間がかかる上に、相手が忙しければ必ずしも喜ばれるとは限りません。相手に時間をとらせて迷惑をかけるだけでなく、悪い印象を持たれてしまうこともあります。

メールで報告するのもあり

退職の挨拶は、メールで一斉にすませる方法もあります。定型的なメールの文章であれば作るのも簡単ですし、社内のメーリングリスト等に送信すれば手間もかかりません。相手にも、手の空いたときに読んでもらうことができます。

あとは休憩室や廊下で顔を合わせたときにでも、軽い話をするだけでも印象は悪くありません。

大切な思い出のある方、これからも付き合いたい方には個別にメールを作る

特にお世話になった方、今後も付き合いのある方には、定型的な文面でなく個別にメールを作って送るのも手です。それだけ手がかかっていれば、相手にも心は伝わります。

たとえば、その人と一緒に仕事をして助けられたこと、教わったこと、また一緒に飲んで楽しかった思い出等を書くとよいでしょう。具体的なエピソードが含まれていれば、それだけ相手を大切に思っている感じが伝われます。

最終日のスピーチですませる方法もある

会社によっては、最終出勤の日に挨拶の時間を設けることもあるでしょう。そのスピーチをもって、挨拶回りの代わりにさせてもらう方法もあります。

忙しい職場であれば、その場にいる人も個別に挨拶をする時間も作れないことを認識しています。個別に挨拶回りしなかったとしても、特に悪い印象を持たれないでしょう。

人によって退職の挨拶をするべき範囲は異なる

結局のところ、どこまで退職の挨拶まわりをすべきかは、その人によって異なります。職場の雰囲気や人間関係、今後の関係性は人それぞれだからです。

以下、パターンごとにどこまで挨拶するとよいかみていきましょう。

良好な関係を築けている会社ならできる限り広く挨拶をする

会社の人と概ね仲が良くて良好な人間関係を築けている職場であれば、可能な限り広い範囲に個別の挨拶をするとよいでしょう。今後も良いお付き合いをしやすくなりますし、街でばったりと会ったときにも気持ちよく話ができます。

また世の中は案外狭いもので、転職先も業種が同じなら何がしかのきっかけで、一緒に仕事をする機会ができないとも限りません。同僚等が、あなたの転職先にあとから就職してくるということもありえます。

そんなときに、退職時の挨拶をすませていれば印象が良いことは言うまでもありません。

退職後も会社と付き合いが生じるようなら、できる限り広く挨拶する

たとえば転職先が取引先だった場合のように、退職後も会社と付き合いが続くと言う方も多いでしょう。その場合も、他部署や取引先等、できるだけ広く退職の挨拶をしておくことをおすすめします。

その際に、転職後も「よろしくお願いします」と挨拶できていれば、さらに印象がよいです。転職後に元の会社の人と連携が必要になるときもスムーズになります。

退職後は会社と付き合いがなくなるなら、最低限にとどめるのもあり

職場の人間関係が良くない、本当にお世話になった方は数えるほどしかいない、他業種へ転職する – といった感じで、退職後は会社と全く付き合いがなくなるという方も多いでしょう。

そういった場合、退職の挨拶回りは自分の所属する課や部署だけ等、最低限にとどめるのも手です。流石に同じ課の方等には少なからず関係性があると考えられるので、個別の挨拶をすませておくのがマナー。

ただ、それ以外については、どこまで挨拶をするべきはその人次第です。取り立てて大きな関係性がないなら、退職メールを適切なメーリングリストに流すだけでも特に問題ありません。

具体的に退職挨拶をするとよい範囲

人によって退職の挨拶をするとよい範囲が異なるのは前述の通り。ここでは、相手の種類ごとに退職挨拶をすべきかみていきましょう。

同じ課や部署の人には理由がなければ全員に挨拶する

自分が所属している課や部署の人には、退職日までに一通り個別で挨拶をすませるのが一般的なマナーです。同じ課に属しているもののほぼ連携がない、あまり話さず関係性も良くない、といったような例外的な状況でない限り、全員に挨拶しましょう。

大きな企業で同一部署の人だけで数十人以上もいる – ということなら、最低限同じ課の人には退職の挨拶をすませましょう。

他課・部署でも世話になった方には挨拶をする

他の課や部署の人であっても、連携する機会が多かったり特にお世話になったりした方には挨拶しておきましょう。挨拶する時間が作れなかったり、なかなか相手が捕まらなかったりする場合は、個別にメールで挨拶するだけでも構いません。その方が相手の印象がよいですし、退職後に街でばったり会ったときも気持ちよく話ができますよ。

取引先もできる限り挨拶した方がよい

自分が関係した取引先についても、できる限り挨拶をすませた方が良いです。その方が今後の会社と取引先の関係性にも好影響なので、会社のためにもなります。会社に感謝しているなら、積極的に挨拶しておきましょう。

とはいえ、あなた自身も取引先も忙しくて時間を作ってもらうのがかえって迷惑になることもあるかもしれません。そういった際は、個別にメールで挨拶しておくだけでも違います。

【参考】迷うなら前例に従う方法も

ここまで退職の挨拶回りをする範囲について説明してきましたが、前述の通り範囲は人によっても違います。迷うときは、「前に退職した人はどうしていたか」の前例を参考にするとよいでしょう。

会社によっても慣習が違いますから、退職時の挨拶に積極的だったり、逆にあまりしなかったりする会社もあるでしょう。そのため他の方がどうしていたかをみるだけでも参考になります。

その上で、「お世話になったからあの人だけには挨拶しておこう」とか、自分なりのラインを決めるのも手です。

まとめ

退職時の挨拶をどの範囲までした方がよいかは、人によって異なります。人間関係が良好な会社であれば、できる限り広い範囲に挨拶しておきたいところですし、その逆なら最低限の範囲でも構いません。今後、会社や取引先とどのくらい付き合いがあるかによっても変わります。

また時間がないようであれば、メールで挨拶をすませるのも手です。お世話になったエピソード等をそえて丁寧な挨拶メールを作れば、相手に気持ちも伝わります。相手が忙しい方なら、挨拶に時間をとられない分、迷惑をかけなくてすむかもしれません。

状況にあわせて範囲や挨拶の方法を選ぶようにしましょう。

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