退職代行サービスの相場は特に信頼性の高い弁護士型は5~6万円、その他は3~5万円前後です。(弁護士型は、さらに追加料金が発生する可能性あり)
その一方で上記の相場と比べて、格安の料金で退職代行を承る業者もありますが、そういった業者に依頼する際は注意しなくてはなりません。格安であるが故に、なかにはあやしい業者も混ざっているためです。
この記事では、格安の退職代行サービスをえらぶときの注意点をまとめて紹介します。
【はじめに】あやしい退職代行業者が増えている
退職代行サービスをえらぶときに、まず注意しておかないといけないのは、退職代行の需要が高まるなかであやしい業者が増えているという点です。
昨年末あたりから、『退職代行はおいしい』と代行業者が雨後のたけのこのように林立しだした。しかし、中には怪しげな業者も多く、利用者との間でトラブルになるケースが増えている。
引用元:ダイヤモンド・オンライン
あやしい退職代行業者に依頼したことによって、お金を支払ったのに退職に失敗したり、なかにはお金だけ支払って連絡がつかなくなったりといった例が報告されています。
その他、最初はいくらと格安な料金を提示しておいて、「即日で対応する場合はプラス○万円」「折り返しの電話をする場合は○万円」「有給を取得したい旨を伝える場合はプラス○万円」といった追加料金を請求してくるパターンもあります。
こういったトラブルに見舞われないためにも、業者選びは慎重に行わないといけません。
あまりに安過ぎるのはオカシイ…
退職代行というのは「依頼を受けて会社に電話したら終わり」という簡単なサービスではありません。
事前に打ち合わせが必要ですし、会社に電話をするにしても、ガキの使いではないので簡単な伝言だけですむとは限りません。場合によっては、会社側の担当者との電話が長引いたり、電話の掛け直しが必要になったりするケースもあるでしょう。
つまり経験を積んだ1人のスタッフが、1つの依頼に何時間も費やすこともあり得るわけです。そんなサービスが数千円程度の安い料金で提供されるというのは不自然です。
格安な退職代行業者をえらぶときのポイント4つ
それでは、格安な退職代行業者をえらぶときに、どんな点に注意するべきでしょうか。ここでは主なポイントを4つ紹介します。どれも、すぐにチェックできる内容なので、ぜひ参考にしてみてください。
【その1】実績があるサービスか確認する
何の実績もなく(もしくはごくわずかで)トラブルの多い業者もあります。それで全てとは言えませんが、公式サイトなどで「どのくらい実績があるのか」チェックしてみましょう。
きちんとした公式サイトがあって、なおかつ実績について紹介されていれば、それだけ信用度も高くなります。
メディア紹介などの実績があるとなおよい
その業者の信用度を裏付ける手掛かりとして、メディアでの紹介実績が掲載されているとなおよいです。全国紙や有名テレビ番組、有名雑誌などで紹介されていれば、「実績がある業者なんだろうな」ということが分かります。
メディアでの紹介実績があって、なおかつそれが大きなメディアであればあるほどウソだとすぐにバレることから、ウソは書きにくいわけです。
【その2】返金保証がついているか確認する
退職代行業者の中には顧客に信用してもらうために、「退職できない場合は返金する」といった全額返金保証をつけているサービスもあります。
もちろん成功させることが最も重要ではありますが、中には保証をつけておらず、失敗しても返金しない業者も多いです。
そんななかで返金保証があった方が、信用度が高いのは言うまでもありません。
【その3】Twitterなどで体験談や口コミをチェックする
退職代行サービスをえらぶときに、最も役立つのは実際にそのサービスを使った利用者の体験談や口コミです。Twitterなどで対象となるサービスの体験談や口コミを探してみて、良い評価が多く見つかるようであれば、信用度が比較的高いといえるでしょう。
【その4】総額でいくらかかるのかを事前に確認する
仮に公式サイトなどで「退職代行○円」と記載されていたとしても、それが総額の料金とは限りません。
- 即日で対応する場合は○円の追加
- 時間外で対応する場合は○円の追加
- 相談回数が○回をこえたら○円の追加
- 有給取得の交渉をする場合は○円の追加
のように、別途料金が発生することも多いからです。(これは格安のサービスを使う時に、特によく見られる傾向です。)
そのため退職代行サービスを使うときには、上記であげたようなケースも含めて追加料金が発生する可能性がないか、申し込みの前に確認することをおすすめします。
良心的なサービスであれば、「追加料金がかかることはありません。」と明確な回答がある筈です。特にLINEやメールなど、記録に残るかたちで質問しておくとなおよいでしょう。
無難なのは実績がある業界大手に依頼すること
ご覧のように格安な退職代行業者を使う際には、いろいろ事前に確認すべきポイントがあります。
こういった心配をせず安全に退職代行サービスを依頼したいのであれば、実績のある大手に依頼するのが無難で失敗がありません。
大手は料金は相場通りで格安とはいえないかもしれませんが、スキルがあって対応もしっかりしていて安心して退職代行を任せることができます。
同じ退職代行でも、「弁護士型」「一般型」「労働組合型」の3種類がある
退職代行には法律の専門家である弁護士が行う「弁護士型」の他、「一般型」「労働組合型」の3種類があります。
このうち弁護士型は料金が最も高い(相場は5~6万円の基本料金と、その他の追加料金)反面、会社側から引き留め等の抵抗を受けた場合にもしっかり交渉することができます。
たいして「一般型」は相場が3~5万円程度(追加料金もかからないことが多い)と弁護士型と比べ安価ではありますが、弁護士型のような交渉はできません。
報酬をもらって退職のように法律にかかわる交渉ごとを弁護士以外が行うことを「非弁行為」と呼び、違法になってしまうからです。「一般型」の退職代行にできるのは「依頼者が退職したいと言っている」という伝言のみとなります。
そのため弁護士型に比べると、一般型での失敗率は格段に高いです。もちろん絶対に失敗しないわけではありませんが、設備の整った大病院で腕のよい医者に手術してもらうのと、設備が十分でない小さな病院で普通の腕の医者に手術してもらうのとでは、どちらが良いかは言うまでもありませんよね。
最近は会社のほうも知識がついてきて、退職代行を名乗る業者から連絡がきても、非弁と分かると相手にしなくなってきています
引用元:ダイヤモンド・オンライン
3種類のうち、最もコストパフォーマンスが高いのは「労働組合型」
一方で3種類目の「労働組合型」は、料金の相場は3~5万円程度(たいてい追加料金ナシ)と一般型とかわらないものの、弁護士型のように交渉も可能。
労働組合型では依頼者が一時的に業者が指定した労働組合に加入して、労働組合が依頼者の代理として退職代行を行うためです。労働組合は依頼者(労働者)にかわって、会社側と交渉することが認められています。
一方で労働組合型と弁護士型の大きな違いは、仮に裁判になったときに、弁護士型なら法廷に立ってもらえる点です。労働組合型であると、仮に裁判になった場合は別途弁護士に依頼しなくてはなりません。
ただ逆に言えば、裁判になるまでもないほとんどのケースでは、労働組合型が最もコストパフォーマンスが高いです。そのため当サイトでも労働組合型の退職代行業者のサービスを最もおすすめしています。
当サイトが特におすすめする「労働組合型」退職代行サービス3選
ここでは、特に当サイトがおすすめしている「労働組合型」の退職代行サービスを3つ紹介しますね。どれも労働組合型なので、会社との交渉が可能で退職成功率が高いのが共通した特徴です。
●退職代行SARABA
労働組合型のなかでも、特に実績と人気の高いサービスです。全国紙から有名テレビまでメディア紹介の実績も多数。料金は24,000円で追加料金もありません。その上、もちろん全額返金保証もついています。
退職代行SARABAは、当サイトが独自で実施した利用者に対する体験談アンケートの結果をみても評判が非常によいことがわかり、当サイトで特におすすめしています。
●男の退職代行
男性限定のユニークな退職代行サービスです。人気やメディア紹介の実績などは退職代行SARABAと引けをとりません。ただ料金が26,800円(正社員や契約社員・派遣社員の場合)と退職代行SARABAより高いのがデメリットです。
一方で、男の退職代行では「転職サポート」を行っており、紹介されたエージェント・派遣会社等で転職を決めると、最大5万円のお祝い金を受け取れます。そのため転職先のサポートも受けたいのであれば男の退職代行もおすすめです。
●女性の退職代行<わたしNEXT>
女性の退職代行は、男の退職代行と同じ会社が行っている女性を対象としたサービスです。料金や転職サポートがある点も、男の退職代行と変わりません。女性限定ということで、女性のデリケートな退職の悩みにも、きめ細やかに対応してくれる点がメリットです。
まとめ
格安な退職代行業者をえらぶときには、実績があるか返金保証があるか、はたまた総額料金はいくらかを事前に確認するようにしましょう。
その上で、Twitterなどで利用者の体験談や評判を検索して参考にするのもおすすめです。これらを基に、1つでも疑わしい点がある場合は、依頼するのをやめましょう。
一方、こういった心配をせずに、安全に退職代行サービスを依頼したいのであれば、実績と人気がある大手に依頼するのが無難で間違いありません。
中でも労働組合型は弁護士型のように会社と交渉ができる上に料金が安く、コストパフォーマンスが高いため当サイトでおすすめしています。