退職代行SARABAユニオンって何？労働組合だと何がいいの？

退職代行SARABA

2021.04.29 2020.06.26

退職代行SARABA（サラバ）は、2019年8月に労働組合「退職代行SARABAユニオン」を設立しました。それまでと退職代行の中身が「ガラリ」と変わることになるのですが、「結局何がいいの？」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、退職代行SARABAユニオンってそもそも何なのか、労働組合になったことで、結局どう変わったのか解説します。

退職代行SARABAユニオンの設立で「交渉」ができるように

退職代行SARABAユニオンの設立で変わったのは、退職代行SARABAが会社と「交渉」できるようになった、ということです。実際のところ、それがどういうことなのか、1つずつ解説していきますね。

退職代行SARABAユニオンとは、退職代行SARABAが立ち上げた労働組合です。

労働組合型ではない退職代行業者は、報酬を受け取って法律にかかわる交渉事をすることはできません。それは法律の専門家である弁護士の役割であり、弁護士以外が行うと非弁行為になってしまうからです。

要するに、労働組合ではない退職代行業者は、依頼者の退職したいという意志を会社に伝える伝言役でしかありません。それでも退職代行を使ってまで「退職したい」という社員を、たいていの会社は引き留めようとはしません。

しかし退職代行業者が増加するなか、会社側も対応に慣れてきて、単なる「伝言役」でしかない業者を相手にしないケースも増えています。依頼者が退職したい、といっても会社にも言い分がありますから、すぐに退職させるのを渋るわけです。

最近は会社のほうも知識がついてきて、退職代行を名乗る業者から連絡がきても、非弁と分かると相手にしなくなってきています

単なる伝言で退職できない状態になった場合、たいていの退職代行業者は何もできません…。

退職代行を依頼したのに退職できず、結果会社に通い続ける…なんてケースが増えているわけです。高いお金まで支払って、そんなことになったら、会社との関係は一層悪くなってさらに退職しにくくなりますし、最悪ですよね…。

一方、労働組合は労働者に代わって会社と交渉することを認められた組織です。

（交渉権限）
第六条　労働組合の代表者又は労働組合の委任を受けた者は、労働組合又は組合員のために使用者又はその団体と労働協約の締結その他の事項に関して交渉する権限を有する。

そのため、労働組合の退職代行業者から連絡がきた場合、会社は相手と交渉しなくてはなりません。

くわえて契約期間の取り決めがない「正社員」であれば、いつでも退職する権利は労働者側にあるので、交渉のテーブルにつかれたら今度は会社側は何もできません。退職代行業者の方が有利になるわけです。

退職代行SARABAは、以前から退職成功率がほぼ100％を維持する業者でしたが、退職代行を取り巻く環境が変わっていく中、労働組合型になって交渉力を手に入れることで、さらにパワーアップしたわけですね。

退職代行SARABAの退職代行を申し込むと、依頼者は一時的に「退職代行SARABAユニオン」の組合員になります。そうして、その組合員の代理として退職代行SARABAユニオンが会社と退職交渉にのぞむわけです。

このとき、もちろん組合費はかかりません。また退職が無事に完了するまでの一時的な加入なので、退職できたら組合から抜けることが可能です。

労働組合型として生まれ変わった退職代行SARABAの主な特徴を紹介しますね。