退職届をメールで送る4つのデメリット【もっといい方法は?】

退職全般

「上司が高圧的で、直接退職届を渡しにくい」「紙で退職届を作るのは面倒」 – そういった理由で退職届をメールやLINEで送りたいと考えている社会人は少なくないようです。確かにメールで退職の手続きが行えてしまえば手軽ですね。

法律的にみれば「退職届は●●で送らないといけない」といったルールはありません。それにメールでも要件は相手に伝わりますし、メールソフトやウェブメールの送信箱にメールを送った記録が残ります。そのため退職届を仮にメールで送ったとしても、有効ではあります。

しかしながら退職届をメールで送るのはデメリットが多くおすすめできません。メール以外でも手軽で、なおかつ上司と直接話さず辞められる方法もあります。

この記事では退職届をメールで送る4つのデメリットと、メールよりもおすすめの方法を紹介します。

退職届をメールで送るデメリット4つ

退職届は直属の上司に直接渡すのが、最も一般的な方法です。仮に、この方法をとらずにメールで送る場合は、以下4つのデメリットが考えられます。

  • 相手に対して失礼/感情を逆なでる
  • 有給をとって辞めるような円満退職になりづらくなる
  • 「送った/届いてない」の水掛け論になる可能性がある
  • 同じ業界で働きづらくなる

以下、1つずつ解説しますね。

相手に対して失礼/感情を逆なでる

退職届は、会社を辞めるあなたの意志を証明する非常に重要な書類です。あなたにとっても会社にとっても、粗末に扱われるべきものではありません。そのため「上司に手渡し」が一般的なマナーになるわけです。

そうした書類をメールで手軽に送られては、相手に失礼と思われても仕方ないでしょう。「あいつナメてるな」なんて風に、上司の感情を逆なでして怒らせてしまう可能性もあります。

有給をとって辞めるような円満退職になりづらくなる

退職の手続きというのは、「上司や会社に退職を伝える→認めてもらう」だけですむものではありません。離職票や雇用保険費保険証のような書類を送ってもらったり、貸与物を返却したりといった対応も必要です。また円満に退職するのであれば、余っていた有給も消化できるでしょう。

しかしメールで退職届を送り一方的に退職するような際は、円満退職になりづらい点は気を付けなくてはなりません。会社や上司もあなたのことを良く思わないでしょうから、軽く扱われて必要書類を送ってくれない等のトラブルも発生しやすくなります。たくさん有給が残っていても、使わせてもらいにくくなってしまいます。

特に有給が大量に残っているような状態なら、あなたの損失も大きくなってしまうでしょう。

「送った/届いてない」の水掛け論になる可能性がある

このデメリットが一番注意すべきですね。メールは相手への到達性を保証するものではありませんから、相手に届かないというリスクがないわけではありません。

そのため仮にあなたが確かに送ったとしても、相手に「届いていない。」と言われたら、それを覆すのは簡単ではありません。(本当は届いていても、あなたを辞めさせたくなければ「届いていない」と言い張るかもしれません。)結果的に「送った・届いていない」という水掛け論になって、埒が明かなくなることも考えられます。

一般常識の通じる大人が相手なら大丈夫でしょうが、ブラック企業等であればリスクが大きいですね。

同じ業界で働きづらくなる/元の会社の人と会いづらくなる

仮に同じ業界へ再就職をしたら、何かの拍子に元の会社と接点が生まれないとも限りません。街で元の会社の同僚や上司とばったり会う機会もないとは言えないでしょう。

メールで退職届を送り一方的に会社を辞めていたら、そんなときに気まずい思いをするのは避けられません。元の会社の人にいい顔はされないでしょうし、元の上司等から今の会社の人に告げ口されるかもしれません。良好な関係を作り辛いのは言うまでもないでしょう。

メールで退職届を送るよりおすすめの方法

メールで退職届を送るのはデメリットが多い – とはいえ、「上司が高圧的」「どうしても退職を認めてもらえない」等で、退職届を上司に直接渡すのが困難という方も少なくないでしょう。そんなときには、以下2種類のいずれかの方法の方がおすすめです。

  • 退職届を郵送する方法
  • 退職代行を使う方法

以下、1つずつ解説しますね。

退職届を郵送する方法

退職届の手渡しが困難であれば、郵送で届ける方法もあります。この方法なら、メールと同様に上司と顔を会わせる必要はありません。

その上で、「配達証明付き内容証明郵便」を使えば、郵便局が「会社に届けたこと」を証明してくれます。そのため「送った/届いてない」の水掛け論になることがありません。メールよりは体裁は整っているので、メールと比べれば相手に与える印象も多少はマシです。

とはいえ、一方的に送り付けるのであれば円満退職が難しいのは変わりありません。(会社から郵送で送ってよいという了承を得ているなら、郵送で問題ありません。)

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退職代行を使う方法

退職代行サービスを利用すると、業者が会社に電話をして、あなたが円満退職できるよう導いてくれます。退職にあたって、あなたが上司と顔を会わせることありません。きちんとしたノウハウをもった実績がある業者へ依頼すれば、ブラック企業の退職も可能。必要書類の送付や有給所得といった手続きもしてくれます。

代行料はもちろんかかってしまいますが円満に退職したいなら、この方法がベストです。有給を無駄にしてしまう可能性も少なくなるので、有給がたくさん残っているならかえってお得になることもありますよ。

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まとめ

退職届をメールで送る方法は、一見手軽ではあります。しかし円満退職を難しくしたり、相手に届いていないと主張されたりといったデメリットが多くおすすめできません。

上司へ直接手渡すのが難しいようであれば退職届を郵送で送ったり、退職代行を使ったりする方法の方がおすすめです。特に退職代行サービスを利用すれば、できるだけ円満退職になるよう業者が導いてくれるメリットもあります。有給を取得することも可能です。

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