「男の退職代行」と「わたしNEXT」はキャンセル料が発生する可能性がある?

退職代行

退職代行の場合、公式サイトなどでキャンセル料について触れられていることはほとんどありません。ただし一般的には「申込前ならキャンセル料なし・申込後(料金支払い後)は返金はなし」という対応になります。

一方、「男の退職代行」「わたしNEXT<女性の退職代行>」※は、利用規約でキャンセル料について詳細に決められているのが特徴的。ここでは、この利用規約をもとに、「男の退職代行」「わたしNEXT<女性の退職代行>」でのキャンセル料の取り扱いについて解説します。

「男の退職代行」と「わたしNEXT<女性の退職代行>」の退職代行は、いずれも合同労働組合「退職代行toNEXTユニオン」によって実行されています。両サービスとも、利用規約が同じです。

男の退職代行/わたしNEXTのキャンセルに関する規約

「男の退職代行」と「わたしNEXT<女性の退職代行>」の利用規約から、キャンセルに関わる部分をみてみましょう。

(3)予約及び申込の取消を行った場合、以下のキャンセル料金が発生いたします。キャンセル料金は退職代行サービス実施希望日から起算した日数によって変動いたします(複数の希望日がある場合や希望日を変更した場合については現在の時点に最も近い日付けが適用されます。

また実施希望日を上旬や下旬、頃などの曖昧な表現や未定としていた場合及び予約の場合は以下の⑤が適用されます)。キャンセル料金は税込み金額をもとに算出し、以下のキャンセル料金を差し引いた差額を返金いたします

(なおキャンセル料金は退職代行サービス実施の有無にかかわらず発生し、予約のキャンセルの場合はキャンセルの申し出があった当日中にキャンセル料金のお支払いをお願い致します)

①実施希望日61日前まで:決済手数料10%および振込み手数料
②実施希望日60日前から46日前まで:30% + 決済手数料10%および振込み手数料
③実施希望日45日前から31日前まで:50% + 決済手数料10%および振込み手数料
④実施希望日30日前から15日前まで:70% + 決済手数料10%および振込み手数料
⑤実施希望日の14日前から当日まで:100%

参照元:「わたしNEXT<女性の退職代行>

簡単にまとめると、予約や申込みを取り消すとキャンセル料が発生するということです。キャンセル料は、退職代行を実施した日から何日前に予約・申込みの取消を行ったかによって決まります。

61日前までなら、キャンセル料は振込手数料と決済手数料10%だけです。14日以内のキャンセルだと、申込時に支払った費用(正社員や契約社員、派遣社員なら26,800円)全額がキャンセル料となります。支払った費用は、申込・予約をキャンセルしたとしても一切返金されません。

ケースによりますが、一般的に退職代行を依頼する場合、退職代行を実行する日の当日か数日前です。実行してもらう日のかなり前に依頼するということはありません。結果的には、支払った費用の全額がキャンセル料となることがほとんどと言えるでしょう。

無料相談までであれば、キャンセル料は発生しない

「男の退職代行」と「わたしNEXT<女性の退職代行>」は、いずれも申込前の無料相談が可能です。電話やLINE、メールで無料相談を受け付けており、具体的な連絡先は公式サイトに記載されています。

男の退職代行 公式サイト

わたしNEXT<女性の退職代行>公式サイト

無料相談の結果、サービスに納得したらはじめて申し込みや予約をすることになります。そのため無料相談だけして申込・予約をしないのであれば、キャンセル料が発生することはありません。無料相談の段階でキャンセル料が発生してしまうことはないので安心して下さい。

申込後は、キャンセル料が発生

「男の退職代行」と「わたしNEXT<女性の退職代行>」の申し込みは公式サイトにリンクしてあるフォームから行います。いきなり申し込むのが不安なときは、無料相談後に申し込むことも可能です。

ただ、申込や予約後にキャンセルをするとキャンセル料が発生することになるので注意しましょう。サービスを利用するとしっかり決心してから申込をするべきです。少しでも迷うことがあるようなら、申込前の無料相談ですっきりさせるとよいでしょう。

通常は申込・予約時に支払った金額が、全てキャンセル料として請求され返金されることはありません。利用規約には退職代行実行日の14日以内にキャンセルすると、退職代行の料金100%をキャンセル料として請求すると記載されています。

よほど特別な事情がない限り退職代行の実行日の14日より前に、退職代行を申し込むということはないです。結果、退職代行の費用全額がキャンセル料となります。

なお利用規約には申込時に退職代行の実行日を明確に指定しなかったときも、費用全額をキャンセル料として請求すると記載されています。「~日頃」「下旬ごろ」のように曖昧な指定であると、退職代行実行の直前に申し込んだのと同じ扱いになるわけです。

男の退職代行/わたしNEXTを申し込んで退職するまでの流れ

参考までに、「男の退職代行」と「わたしNEXT<女性の退職代行>」を申し込んだときの流れをみていきましょう。キャンセル料がどのタイミングで発生するかも解説します。

【1】無料相談

ここで分からないことを解決します。

【2】申込/予約※キャンセル料発生

無料相談でサービス内容に納得したら、申込・予約を行います。この時点以降にキャンセルをすると、キャンセル料が発生するので注意しましょう。

【3】退職代行の実行

指定した実行日に退職代行が実行されます。

【4】結果の連絡

業者から退職代行の実行結果について連絡があります。

【5】退職届の郵送

退職届を送って、正式に退職が決定します。

まとめ

「男の退職代行」と「わたしNEXT<女性の退職代行>」は、サービス申込・予約後にキャンセルするとキャンセル料が発生するので注意が必要です。退職代行実行日から14日以内のキャンセルは、サービス料金全額がキャンセル料として請求されることになります。

退職代行を申し込む場合、退職代行実行日を14日後以降に指定することはほぼありません。そのためキャンセルした場合、結果的には支払った料金全額がキャンセル料となり返金されることはないと考えた方がよいでしょう。

「男の退職代行」と「わたしNEXT<女性の退職代行>」は、キャンセル料を考慮し慎重に申し込むようにしましょう。少しでも分からないことがあるときは、キャンセル料が発生しない無料相談で解決しておくとよいです。

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