管理職や店長という立場上、他の社員や従業員と比べ会社を辞めにくいのは否めません。いざ、会社を辞めようと上司へ相談しても、強引に引き留められ退職させてもらえないというケースも多いです。
そうしたときには、退職代行サービスが役に立つ可能性があります。この記事では、管理職や店長といった責任のある役職でも使える退職代行サービスについて解説するので参考にしてください。退職代行なら、サービスを申し込んだ日に即日で、会社に退職を認めさせることも可能です。
管理職・店長でも使える?退職代行サービスとは
最初に結論から言うと、退職代行は管理職・店長の方でも利用可能です。実際、退職代行を使って辞める管理職・店長の方は少なくありません。
詳しくは後述しますが、実際、当サイトで体験談を伺った10名の管理職・店長の方は全員退職代行で退職に成功していました。
そもそも退職代行とは、どんなサービス?
退職代行サービスとは依頼者に代わって会社へ連絡し、依頼者がスムーズに退職できるよう調整するサービスです。退職代行サービスに依頼したあとは、原則として依頼者が会社と話す必要はありません。
退職日の決定はもちろん、退職に関連する書類の発行などの手続きについても、退職代行業者が調整してくれます。依頼者は、ただ待っていればよいのです。業者の調整により退職日が決定したあとに、退職届を郵送で会社へ届けます。
退職代行サービスを扱う業者は、ここ数年で爆発的に増加しました。「日本労働調査組合」が行ったアンケート(※)によれば、全国20~39歳の会社員における退職代行サービスの認知率は63.9%とのこと。退職時に退職代行を「利用する」「利用を検討している」と回答した割合は45%にのぼります。それだけ市民権を得ているサービスということです。
※参照元:「【日労公式】退職代行の認知率は63.9%「退職代行サービスに関するアンケート」結果発表」
当サイトでも独自でアンケートをとっており、退職代行を使って会社を辞めたという40代・50代の方から体験談を伺っています。幅広い世代に使われているサービスなのです。
退職代行サービスで退職の調整以外にできること
退職代行サービスが行うのは、「退職できるように調整する」だけではありません。ここでは、退職代行サービスに依頼できるその他の内容について解説します。
有給の取得
退職をする際に有給が残っている場合は、消化するよう調整してくれます。ある程度、実績のある業者であれば、100%に近い確率で有給の取得も可能です。
会社からしつこい引き留めを受けているのであれば、有給を取りたいと言い出しにくいでしょう。有給の消化を頑なに拒否する会社も少なくありません。その点、退職代行サービスなら、有給を消化できるのでかえってお得になる可能性もあるのです。
申込日即日での退職
退職代行業者の中には、「即日退職」といって、申込日即日に会社へ連絡し退職日を決めてくれるサービスもあります。即日退職を依頼した場合、退職日までは有給消化が可能。有給が残っていない場合は、欠勤扱いにするよう調整してもらうこともできます。
つまり、申込日以降は会社へ出社しないでよいように調整してくれるということです。退職日が決まったあとに会社へ出社するのは気まずいですから、即日退職はぜひ利用したいですね。
未払いとなっている給与・残業代の請求(弁護士型のみ)
弁護士が担当するタイプに限定されますが、仮に給与・残業代の未払いがある場合、退職代行の際に支払うよう要求してもらうこともできます。未払いの給与・残業代をそのままにせず、退職できるわけです。
ただし、このサービスを利用すると弁護士に対し成功報酬を支払う必要が生じるので注意して下さい。成功報酬の割合は弁護士によって異なる可能性がありますが、おおよそ会社が請求に従い支払った額の20%程度です。ただ、未払い分を全く支払われないより、成功報酬を支払ってでも請求した方がよいでしょう。
必要書類の送付など退職に関する調整
その他、離職票をはじめとした退職に関する必要書類の送付、会社に置いてある私物の処理など、退職の際に必要となる調整もしてくれます。簡単に言うと、依頼者は退職代行サービスを利用しさえすれば、あとは退職届をだすだけですむわけです。あとのことは、退職代行業者が調整しておいてくれます。
退職代行を利用した管理職・店長10人の体験談
退職代行を使うときには、他の人が退職代行を使ったときの体験談や評判が気になるところです。そこで当サイトでは、実際に退職代行を活用して退職を試みた管理者・店長10名の方から体験談を伺いました。
退職代行を使うか迷っている管理職・店長の方は、是非参考にしてください。
ズバリ退職代行で無事に会社(お店)を辞められた?/退職代行を使ってよかった?
今回お話を伺った管理職・店長の方10名には、共通して以下の質問をしています。
- 退職代行を使って無事に会社(お店)を辞められましたか?
- 退職代行を使ってよかったと思いますか?
その結果、10名全員が「会社(お店)を辞めることができた」「退職代行を使ってよかった」と答えています。みなさん、退職代行を使って満足されているようですね。
以下、退職代行を使った管理職・店長の方の声をいくつか紹介します。
銀行で管理職をしていました。支店長のワンマンで高圧的な態度に耐えられず、退職代行を利用しました。結果、会社へ出勤することなしに退職できたので本当によかったです。もちろん支店長と顔を会わせることもありませんでした。
40代男性
最初は本当に大丈夫かと不安もありましたが、担当の方が親身に話を聞いてくれて安心して任せられました。退職代行を使って正解でした。
30代女性
管理職の立場だと退職したいと言い辛い。精神的に追い詰められていたので、退職代行を使って辞められてよかったです。
20代男性”
ブラック企業で仕事に疲れ果てていました。上長に何度も辞めたいと伝えたものの、相手にしてもらえず…。悩みに悩みぬいて退職代行を使うことを決意しましたが、いざ申し込んでみるとあっさり辞められてかえって拍子抜けしました。
50代男性
体調を崩していたのですが、退職に必要な手続きを一通り業者の方が進めてくれて助かりました。私の場合、退職代行に5万円かかりましたが、このぐらい対応してくれるのであれば安い買い物だったと思います。
40代男性”
退職代行を使って会社を辞められた上に、未払いだった残業代3ヵ月分も支払ってもらえました。結果的に退職代行を使ってお金がプラスになったほど。本当に使ってよかったです。
20代女性
何かトラブルはあった?
今回お話を伺った管理職・店長の方は皆さん会社・お店を辞められているものの、トラブルがなかったわけではありません。トラブルの有無について10名の方に伺ったところ、結果は以下の通りでした。
- 特にトラブルはなかった(業者がうまく立ち回ってくれてトラブルを回避できた):6名
- 大きなトラブルはなかった:4名
- トラブルがあった:0名
結果、6名の方に関してはそもそもトラブルがなかったかトラブルを回避できています。一方、他4名の方はちょっとしたトラブルがあったようです。今回お話を伺った方のなかに大きなトラブルになったという方はいませんでした。(全員無事に辞められていますしね。)
以下、管理職・店長のみなさんの声を簡単に紹介します。
■特にトラブルはなかった(業者がうまく立ち回ってくれてトラブルを回避できた)と答えた方
トラブルは特になく、スムーズに退職できました。
20代女性
退職代行業者の担当者に対して、会社が「本人から連絡して欲しい」としつこく迫ったようです。けれど、担当者の方が粘り強く交渉して、私から連絡しないでも会社を辞められるように調整してくれて助かりました。
20代男性
■大きなトラブルはなかった
退職した後に、支店長からしつこく電話がかかってきました。けれど全部無視しました。
40代男性
退職した後に会社の社長から電話がありました。1つ・2つ嫌味を言われましたが、受け流しました。
30代女性
トラブルというトラブルはありませんでしたが、会社が約束したことを守らず私物を自宅へ送ってくれませんでした。まぁ、たいして高価でない文房具程度なので諦めました。
40代男性
会社の人事担当者から直接私に対して電話があり、自宅へ行っていいか聞かれました。会いたくなかったので、理由をつけて断りました。業者が上司に「本人が会社の人と会いたくないと言っている」と伝えてくれている筈なので、会社がその約束を破ったようです。
40代男性
「退職代行を使ったあとに会社から連絡がある」というトラブルは時々聞きます。まぁ、会社を辞めているわけですから、体験談にもあったように無視して構わないでしょう。
私自身も退職代行を使ったあとに、上長から何度か電話の着信がありましたが全て無視しました。
退職代行を使うか迷っている管理職・店長の方へのアドバイス
最後に今回お話を伺った方々から、自分と同じように退職代行を使うか迷っている管理職・店長の方へのアドバイスをいただきました。退職代行をすでに使った方がどう考えているかは参考になります。
高圧的な上司と話したくない、長く退職交渉を続けているけど認めてくれる気配がない、という方は、是非退職代行を使ってみてください。業者の方が、悩んでいたのがバカバカしかったと思うくらい、スムーズに退職まで導いてくれます。
30代男性
会社に退職したいと言い出せない方、上司からの叱責を恐れている方には、退職代行をおすすめしたいですね。私の場合もそうでしたが、実際に使ってみると思ったよりすんなり辞められます。もっと早く使っておけばよかったと思うぐらいです。
20代男性
真面目に苦しんでいる管理職の方ほど、会社を辞めることに思い悩んでいるものだと思います。ただ、いざ退職代行を使って会社を辞めると「あの辛かった時間はなんだったんだろう?」と気づかされますよ。
40代男性
いろいろな事情で辞めたくても辞められない、という管理職・店長の方は多いのではないでしょうか。ただ、このまま会社にいて精神的に追い込まれるくらいなら、早めに退職代行を使うことをおすすめします。私自身、退職代行を使ったことに後悔していませんから。
30代女性
管理職や店長になられたほどの方なら、ある程度能力があるので他の会社でも働ける筈です。今の時代、いろんなことをスピーディーにすすめた方がいいですよ。思い切って、退職代行を使うことをおすすめします。
20代男性
いくらかのお金を払うだけで、プロの業者が退職できるよう手配してくれます。あなたの貴重な時間を浪費するくらいなら、悩んでいないですぐにでも退職代行を使った方がいいです! わたし自身、退職代行で会社を無事に辞められた人間ですから、他の方にもおすすめできますね。
40代男性
実際に退職代行を使って会社を辞めた方の声は参考になりますね。退職代行を使うか迷っている管理職・店長の方は、紹介した体験者の方の声も参考に一歩踏み出してみてはいかがですか?
管理職・店長が退職代行を使う際の注意点
退職代行を使うときに限りませんが、管理職・店長が退職するときに問題となるのが引き継ぎです。十分に引き継ぎができていないと、部下の仕事に支障をきたす恐れもあります。
退職代行で会社を辞めるときは、十分な引き継ぎは難しいかもしれませんが、最低限できることはしておきましょう。たとえば引き継ぎに必要な事項をテキストにまとめ、参考資料と共にPCなどにまとめておくのも手です。何もしないより、周囲に及ぼす影響にも大きな差がでるでしょう。
管理職・店長におすすめできる退職代行サービス2選
一口に退職代行サービスとしても多くの業者が提供しており、初めてでは選ぶのが難しいでしょう。ここでは特に管理職・店長向けに、安心して依頼できる退職代行サービスを2つ厳選して紹介します。
労務に強い弁護士型「弁護士法人みやび」
タイプ | 弁護士型 |
退職成功率 | – |
費用 | 基本料:55,000円 その他、実費(郵送料)など |
支払方法 | 振込 |
連絡方法 | 電話・フォーム・LINE |
相談時間 | 24時間※フォームの場合 |
即日退職 | 可能 |
対応地域 | 日本全国 |
保証 | – |
こちらは弁護士型の退職代行サービスです。運営する「弁護士法人みやび」は企業法務をはじめ労務・税務に強く、管理者向けの退職代行として頼りになります。サービス業を手本にした「堅苦しくない」対応を心掛けており、相談しやすいのも特徴的です。
実績値は他を圧倒。安価な労働組合型「退職代行SARABA」
タイプ | 労働組合型 |
費用 | 24,000円 ※追加料金なし ※相談料は無料 |
連絡方法 | LINE・メール・電話 |
支払方法 | 銀行振込・クレジットカード |
相談時間 | 24時間365日OK |
即日退職 | 可能 |
退職成功率 | ほぼ100% |
保証 | 退職できない場合は全額保証 |
メディア紹介実績 | フジテレビ・テレビ朝日・日経新聞・SPA等 |
退職代行SARABAは弁護士型でなく、労働組合が対応するタイプの退職代行です。一時的に指定の労働組合へ加入して、労働組合から会社へ連絡するというかたちをとります。
弁護士型と異なり未払い賃金の請求などはできませんが、それ以外は同様の対応が可能。それで費用は有給取得の調整を含め24,000円と格安です。弁護士型でないタイプの退職代行サービスとしては実績値が豊富で、累計代行数は18,000件を超えます。
「弁護士型より安いサービスがいい。未払い賃金・残業代はない。」という管理職・店長の方におすすめです。
まとめ
管理職や店長の方でも退職代行を使い、会社を辞めることが可能です。退職代行サービスであれば、即日退職が利用できる他、有給所得などの調整もしてもらえます。
管理職・店長の方が退職代行サービスを使う場合、未払い賃金・残業代の交渉も含むなら弁護士型がおすすめです。そうでなければ安価ながら、会社と交渉が可能な労働組合型をおすすめします。